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名古屋栄養専門学校 簡単お菓子講座 

おかし

2013年10月より、以前からフランス郷土料理講座を開講させて頂いております名古屋栄養専門学校にて、2年生の希望者を対象に選択授業“簡単お菓子講座”を開講させて頂く事になりました。

 今回簡単お菓子講座を設けさせて頂いた理由は、自分の学生時代や助手をしている時代、デザートの作り方が分からない、そして献立にデザートやフルーツをどのように取り入れていったらいいのか、わからないという声をよく耳にしていたからです。

 簡単というのも、90分の授業時間の中準備、調理、試食、片付けまでできるものをやる必要があるので、60分で完結というのが私の目標です。

 栄養士として現場に立ったとき、そんな不安が少しでも解消されていたら、自信を持って仕事に取り組むことができる。得意とすることがひとつでもあれば、社会の中で生きていく上で強みになる。そういった意味で、現実的に少しでもお役に立てる講座を設けたいと考えています。

 初めはシンプルにフルーツをシロップに漬けるデザートを作ったり、ソースにしたりと加熱工程の少ない作り方を用いて実習を行います。そしてだんだんと、生地から作る焼き菓子へとステップを踏んでいく予定です。 

2種のソースのパンナコッタ

 基本的な焼き菓子の方法や、ゼラチンを使ったお菓子の作り方の中に、野菜をデザートとして用いる方法を練りむことや、砂糖だけの甘味でなく、フルーツの素材の甘味の生かし方を伝えたいと考えています。

 栄養士として現場に立たつ学生には、特に野菜やフルーツの素材がもつ味の可能性を知って頂きたいと考えています。この講座では、基本的な製菓の知識は組み込みたいと考えていますが、伝統的なバターや砂糖を使った西洋菓子を作る、というスタンスではありません。時に、レシピのタイトルが奇妙だなと、感じる方もいらっしゃるかと思います。

 しかしこの中に、驚きと発見があり、皆様にとってのレパートリーのひとつや、そして学生にとって献立作成や調理のヒントになれれば幸いです。

 以前から重ね重ねになりますが、このような形で母校にまたお世話になれることを大変嬉しく思います!学生当時の自分が感じた事を思い出しながら、学生にとってリアルに役に立つ講座をさせて頂きたいと思います。